賃貸に住んでいて自転車を置く場所がなくて困っている人は実際います。賃貸に自転車置き場がない理由はいくつか挙げられますが、自転車に乗りたいのに自転車置き場がなければ自転車を買うことはできませんし、これから引っ越すのであれば今乗っている自転車を処分するしかありません。
この記事では自転車置き場で困っているの対象方法について自転車を維持しながら解決する方法と別の手段を使う方法を合わせて3つ紹介します。
賃貸アパートに駐輪場がない時の3つの対処法
駐輪場がない賃貸で自転車を維持できる方法は3つです。
- 部屋の中に入れる
- トランクルームを借りる
- 電動キックボードを使う
この中で筆者が最もおすすめするのは1番です。ただし、経済的な面や生活環境の面、自転車に対するこだわり方は人によって異なるので、2番・3番も現実的な選択肢として紹介します。
部屋の中に入れる
自転車を部屋の中に入れるのは一人暮らしならおすすめです。筆者もやってます。
ただし、エレベーターのない賃貸マンションで2階より上になるとキツイと思います。自転車はママチャリとかシティーサイクルだと重量が18~20kgくらいあります。
筆者のように総重量が9㎏のロードバイクなら階段を担いで持って上がれますが、20kgのママチャリを3階まで担いで上がるとかなり疲れるはずです。
エレベーターがない賃貸なら、乗っているのがアルミ製のスポーツバイク(ロードバイク、クロスバイク)、もしくは住んでいるのが1階なら部屋に入れるのはグッドチョイスでしょう。ただし2階とか3階ではおすすめしません。
トランクルームを借りる
自転車置き場としてトランクルームを利用するのはスポーツバイクの愛好家の間ではけっこう普通のことです。
ただし、通勤・通学で使うママチャリをトランクルームに入れるとなると時間的な面も考慮すると自宅から徒歩すぐの物件でないと利用価値が低くなります。
もしも徒歩5分以内のところガレージタイプのバイクコンテナや自転車の収納もOKなトランクルームがあるのなら、家に置けないママチャリをトランクルームに置くという選択肢は有りです。
もちろん、トランクルームは賃料がかかるというデメリットがありますが、月額賃料が数千円くらいの物件はたくさんあります。
もっとも重要なのは今住んでいる物件からトランクルームまでの距離です。徒歩すぐなら利用価値ありです。
ちなみに、自転車をトランクルームに保管するならバイクコンテナやバイクガレージのラインナップが豊富な業者のほうが物件が見つかり易いです。
また、バイク用や自転車でなくても自転車保管OKの業者さんはけっこうあります。ハローストレージはバイクコンテナの設置数がかなり多いです。
電動キックボードを使う
今では電動キックボードという選択肢もあります。電動キックボードは都内ではすでに利用者が増加傾向にありますが、地方でも幹線道路の歩道が広くて整備された地域ならキックボードや電動キックボードだけで移動することが可能です。
電動キックボードは法的な規制が今後どう変化するのか注目されますが、利便選だけでなく安全性が重視されます。また、お値段もそれなりにします。ただし、電動ではない普通のキックボードなら数万円の手ごろな価格で購入できます。
下記はキックボードの参考価格です。
商品名:マイクロ ロケット
メーカー:マイクロスクータージャパン
価格:24,200円~
自転車置き場を設置していない賃貸の特徴
ところで、賃貸アパートや賃貸マンションで駐輪場がない物件があるという事実について、知らないもいると思うのでその理由を解説しておきます。
筆者は不動産をたくさん持っている知人がいるので、物件ごとの設備の有無についてはある程度事情を聞かされて知っています。まあ、不動産収入がある人の話を聞かなくても普通に考えれば分かる部分もありますが参考まで紹介します。
駅から近いので自転車に乗らないことを想定
まず、賃貸の物件に自転車置き場がな一番の理由はその物件が駅から近いからです。いわゆる駅近物件というやつです。駅から徒歩10分以内だとないケースが多く、5分以内とか駅前だったりするとますます確率は上がります。
なぜ駅から近いと駐輪場がないかというと必要ない人が多いからです。駅の近くに住みたがる人は電車通勤や電車通学をする人が多く、自宅から駅まで通勤・通学に要する時間は電車に乗っている時間だけです。
つまり、駅前を含め駅近物件に住んでいる人は平日はほぼ自転車に乗る必要がないのです。買い物については行きつけのスーパーやデパートにもよりますが、だいたい駅から徒歩で行ける範囲のスーパーで買い物する人が多いので、自転車に乗る必要があるような遠くまで行くこともありません。
つまり、駅から近い物件はあらゆる面で利便性に優れているので自転車を必要としない生活をする人がターゲットになっているのです。
車に乗る人しかターゲットにしていないから
次に挙げられるのが賃貸マンションでよく見られる例で、車に乗る人しかターゲットにしていないケースです。これは主に車を移動手段として生活する人に借りてもらう前提の物件なので、駐輪場が用意されていません。
また賃料はについては比較的高いことが多く、賃料が安いと駐車場代が極端に高い場合が多いです。たいていは賃料と駐車場の相場を合わせて丁度良い価格帯を提示しているケースが多いです。
どれにも当てはまらないケース
ところで、自転車がない理由がどれにも当てはまらないケースもあります。
そういう物件は時代背景的な要因が考えれます。それは、かつてバスを使った移動が多かった時代もあったことから、近くにバス停がある物件は便利だと考えられ駅から近い物件のように駐輪場なかったり、あっても狭かったリするので。
路線バスの利用率は地域ではかなり深刻な問題となっており、赤字路線の本数を減らしたり路線そのものを無くすなど危機的状況のバス会社が存在します。
つまり、過去にバスで移動することを前提として便利だという考えで建てられたような物件は、今ではバスの本数が減って利便性が悪くなり、自転車や車なしでは生活に困るような環境に様変わりしたというわけです。
結論
自転車がマストアイテムな生活スタイルの人は自転車置き場のない物件は選ばない!というのが最も簡単な答えです。しかし、賃貸を選ぶにあたって予算や地理的要因を考慮するとどうしても自転車置き場のない物件だけが残ってしまうことだってあるはずです。
その場合は、部屋に入れるか最寄りのトランクルームを借りるという選択をとることになるでしょう。もしも両方無理ならキックボード・徒歩・公共交通機関の利用をメインにするしかありません。
筆者の場合、自宅の賃貸マンションに駐輪場がないわけではありませんが愛車のロードバイクは玄関の中に入れて保管しています。ロードバイクは駐輪場に置いておくにはリスクが高過ぎますし、なによりスタンドがないので色々と工夫しないと普通の駐輪場には駐輪できません。
トランクルームで保管することも考えましたが、家から近い物件がなかったので家に入れることにしました。玄関で大人しくしてくれてます。
通勤はキックボードを使っていくこともできる路面に面しているのでキックボードの選択肢もありますが、車通勤なので除外してます。
というわけで、その人の状況によって対応方法は変わってくると思います。正解というものはありません。
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